新潟市美術館の開館40周年記念企画「路傍小芸術」を見に行ってきました。今回のお目当ては、以前から気になっていた「松田ペットの看板」。実際に訪れてみると、それだけではなく、新潟の街の中で長年多くの人に親しまれてきた造形物が数多く展示されており、地域の記憶や文化を感じられる展覧会でした。
入口を入ると、まず目に入ったのが「にいがた銭湯展」。ちょうど訪れたタイミングで、新潟お笑い集団NAMARAのジャックポット・大野まさやさんが解説員としていらっしゃり、新潟の銭湯文化の魅力についてお話を聞くことができました。普段はスーパー銭湯を利用する程度で、昔ながらの銭湯にはあまり行ったことがありませんでした。今回の展示を見たり、お話を聞いて銭湯の良さを知ることができ、今度は近くの銭湯に行ってみたいと思いました。
他にも多くの展示がありましたが、特に越後川口サービスエリアの手描きポスターが印象的でした。関越自動車道・越後川口SAのインフォメーションに勤務する水落裕子さんが、30年以上にわたり制作し続けてきたものだそうで、会場にはその作品がずらりと並んでいました。ポスターにはその月の県内各地のイベント情報がびっしりと詰め込まれ、カラフルで見やすく、さらにグラデーションを使った丁寧なデザインに驚きました。これまで存在を知らなかったのですが、次にサービスエリアに立ち寄る機会があれば、ぜひ実物を見てみたいと思います。
そして、お目当てだった松田ペットの「例の看板」。会場の大広間いっぱいに展示されており、どれもかわいらしいタッチで思わず見入ってしまいました。独特のタッチで手描きされた目力あふれる犬と猫デザインはみる人を引き付けて、記憶に残ります。長く地域に愛されてきた理由がよくわかります。デザイン絵師の世代交代や松田ペットの歴史も学べました。


展示を楽しんだ後は、館内に併設されているカフェ「スープとお茶 ひとさじ喫茶室」へ。店内は明るくとてもきれいで、大きな窓から外の景色と自然光が入り、落ち着いた心地よい空間でした。この日はあいにくの天気でしたが、晴れた日ならさらに気持ちよく過ごせそうです。

お昼にはカレープレート(税込1,430円)をいただきました。野菜や果物の旨みが感じられるカレーで、辛さは控えめ。自然な甘みがあり、とても食べやすい味でした。気付けばあっという間に完食してました。展示の余韻に浸りながら、ゆったりとした時間を過ごすことができました。
展示も楽しく、おしゃれなカフェも併設されていて、新潟市美術館の魅力を改めて感じた一日でした。アートと日常の記憶がつながる、また訪れたくなる場所です。